2024年12月15日にBS11(イレブン)で放送された『沖縄探訪ありんくりん』は沖縄本島の北部・東村にある観光農園の『又吉コーヒー園』。番組で紹介された情報をまとめてみました。
又吉コーヒー園
沖縄本島北部・東村にある観光農園「又吉コーヒー園」。
敷地面積約1.3haという広大な敷地で2500本のコーヒーの木を栽培。この園では希少な沖縄産のコーヒーを味わえるというだけでなく、冬場のコーヒーチェリーの収穫時期には来園客が自らの手で収穫から豆の焙煎まで体験することができる。
また、又吉コーヒー園のカフェでは100%沖縄産のコーヒーを飲める他、軽食をいただいたりコーヒーを買うことも。
さらに、こちらの広大な敷地内では東村の大自然を満喫できるバギーやジップラインのアトラクションがあり、コテージが4棟あるので宿泊することも可。
案内してくれたのは株式会社又吉コーヒー園の代表取締役・又吉拓之さん。
又吉コーヒー園誕生の経緯
創業は2016年。
元々は又吉拓之さんの父・晃さんがここで沖縄で唯一のバラ園だったという「沖縄かぐや姫」を営んでいたとのこと。
そんな父が晩年に農薬を使わない作物を作りたいという想いが強くなり、探したところ「コーヒー豆」が一切農薬を使わずに栽培できることがわかったんだとか。
又吉拓之さんは20代前半はプロゴルファーとして第一線で活躍していたが、20代後半で引退。その後、県内の大学で非常勤講師としてゴルフを教える傍ら、2013年から父のバラ園で働き始めた。
ちょうどその頃、父・晃さんが人にも環境にも優しい農業へと経営転換したいと考えていた時期だったことから、拓之さんもイチからコーヒー栽培について学んだとのこと。
2016年、父から経営を引き継ぎ、又吉拓之さんが代表へ。
コーヒー栽培
現在のところ沖縄だけでなく日本国内では無農薬でコーヒー栽培が可能。
日本国内ではコーヒーが外来種なので葉や実を食べたりする虫や病気などがいないためで、今後もずっと無農薬で栽培が可能かどうかは不明。すでに台湾までは虫や病気が来ているので時間の問題かもしれないとのこと。
収穫時期は11月から翌年の3~4月頃まで。*その年の気候によって異なる
収穫・焙煎体験
通常は収穫後半年ほどかかる工程を150分で体験できるプログラムを又吉さんが最初に商品化。
【収穫体験】
コーヒー畑で赤くなったコーヒーチェリーを手で収穫。
ちなみに、コーヒーチェリーは皮の内側の果肉に甘みがある、糖度が20度以上の甘い果物。
(出典:https://www.matayoshicoffee.jp/)
お店に戻って次の工程。
【収穫後の工程】
1.皮を剥いて種を取り出す。
2.種にヌメリがあるのでネットに入れ、ヌメリがある程度とれるまで水で優しく丁寧に揉み洗いする。
3.網に入れて種を揺らしながら火にかけ、満遍なく乾燥させる。
4.乾燥させた種を精米機を使って殻を取り除くと、それがコーヒーの生豆となる。扇風機で殻を飛ばし生豆だけにする。
5.生豆の選別。きれいな生豆だけを選んで網に戻す。
6.焙煎(焙煎の目安は20分)。網に生豆を入れて火にかける。(コーヒーの味はここで決まるとのこと)
7.焙煎が終わり火を止めた後も余熱で焙煎が進んでしまうので網を振って熱を逃がす。
8.コーヒーミルで豆を挽く。
9.抽出。円を描きながらゆっくりお湯を入れる。(コーヒーを淹れる際、フィルター内のお湯を全て落としきってしまうとコーヒーのアクが入ってしまうので注意。)
(出典:https://www.matayoshicoffee.jp/)
[焙煎のポイント]
1.生豆を動かし満遍なく焼くこと。(これが一番重要!焼きムラがあると美味しくないコーヒーができてしまう)
2.コンロの台座から指一本分の高さを意識して網を振る。
[焙煎20分間の注目ポイント]
(生豆の大きさ)
1.生豆から水分が抜けるため最初は小さくなる。
2.焼き上がる時には中の細胞が膨らんでくるため、元の大きさよりも大きくなる。
(生豆の色の変化)
ねずみ色 ⇒ 緑色 ⇒ 黄色 ⇒ 赤茶色 ⇒ 茶色 ⇒ こげ茶色
焙煎の仕方に個性が表れるので、同じコーヒーチェリーから全く違う味と香りのコーヒーが生まれるとのこと。
コーヒーができたらその場で飲むことができます。
コーヒーチェリーの皮で作ったジャムは非売品で、焙煎体験でしか食べることができないとのこと。
所要時間:150分程
又吉コーヒー園「沖縄コーヒー」
又吉コーヒー園のコーヒーも紹介されました。
●沖縄コーヒー 1杯 2,000円 *2025年1月時点の料金
又吉コーヒー園で収穫したコーヒー豆100%でつくられた珈琲。
「グレーダー」というコーヒーの品質を評価できる国際資格を持った焙煎士が、収穫後の精製工程を徹底管理していることから、最高品質の味わい深い絶品コーヒーとなっている。
アクティビティ&宿泊(コテージ)
又吉コーヒー園の敷地内で「やんばるジップラインアドベンチャー」「バギーアドベンチャーツアー」で自然体験も楽しめる。
父の代からコテージもやっており、宿泊が可能。
コテージは全部で4棟。
バラ園を経営していたため、各コテージには番号ではなく花の名前が付けられている。
(出典:https://www.matayoshicoffee.jp/)
「アジサイ」棟を紹介。
テラスにはジャグジー。各棟全てに設置されているとのこと。
こちらは6名宿泊可能とのこと。
(出典:https://www.matayoshicoffee.jp/)
デラックス棟とスタンダード棟の2種類あるそうで、紹介された「アジサイ」はHPで確認したところデラックス棟っぽいです。
又吉コーヒー園 DATA
電話番号:0980-43-2838
営業時間:10:00-17:00(土日祝:9:30-17:30)
定休日:不定休
URL:https://www.matayoshicoffee.jp/
*「又吉コーヒー園」は2022年4月30日放送『朝だ!生です旅サラダ』や2024年5月18日放送『走る別荘!車中泊の旅』でも紹介されています。
*本記事に掲載されている情報は記事作成時点のもので、現在の情報と異なる場合があります